ソーシャルメディアの影響力が際立って高い台湾
2012年10月時点での台湾のSNS (ソーシャルネットワーキングサービス) 利用者数は1,290万人で普及率は56%です。普及率でみると、人口1,000万人以上のアジア圏の国に絞ると最も比率の高い国となります。
最も多く使われているSNSはFacebookで、現時点 (2013年3月) で利用者数は1,304万人です。前述のSNS全利用者数のデータは2012年10月時点の数字ですが、もうその数字に追い付いているということになります。
現地でのヒアリングによると、モバイルでのコミュニケーションについては「Line」の方が存在感はありますが、ほぼ周りの友人すべてがFacebookアカウントを持っているという状況で、既にインフラとして確固たる地位を築いているようです。
2011年12月の調査では、台湾インターネットユーザーのうち86%が毎月ブログを訪問閲覧しており、この数字は全世界で1番高い比率となります。
ソーシャルメディアとの相性の良さから、実際に現地の広告代理店でもブロガーを活用した販促提案なども数多く存在します。しかし、価格は非常に高く人気ブロガーの価値は現在バブルの状態です。自社でブロガーネットワークをつくってしまうことも一つの選択肢として考えても良いかもしれません。
台湾 SNS 利用ユーザー数・普及率
2012年10月時点
- SNS 利用ユーザー数 : 1,294 万人
- SNS 普及率 : 56 %
- SNS マジョリティ : Facebook
台湾SNS アクティブ率
2012年10月時点
- インターネットユーザーに対する SNS 普及率 : 96 %
- 過去1ヶ月にSNSのステータスをアップデートしたユーザーの比率 : 75 %
Facebook・無名小站 ユーザー数
2013年3月時点
- Facebook ユーザー数 : 1,304 万人
- Facebook 普及率 : 56.13 %
2011年12月時点
- Facebook ユーザー数 : 1,120 万人
- 無名小站 / Wretch : 980 万人
無名小站 / Wretch はFacebook以前の台湾SNSのマジョリティサービスでしたが、現在はFacebookに抜かれ台湾第2位のSNSとなっています。2007年にYahoo!奇摩に買収されています。
台湾ブログ訪問率
- 台湾インターネットユーザーのうち 86 % が毎月ブログを訪問している、これは、全世界で第1位の比率 (2011年12月調査)
その他の 台湾 ソーシャルメディア
Facebook以外のソーシャルメディアとしては、前述の2007年にYahoo!台湾に買収された「無名小站 (Wretch)」 や独立系の「痞客邦 (PIXNET)」、台湾版Twitterの「Plurk」などが利用されています。
Twitterは台湾での普及率は低く、2012年9月時点で20%です。理由としては、Plurkの普及が関連しているようです。台湾の指導者馬総統もFacebook、Twitter、そしてPlurkの公式アカウントを開設しています。
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出典 :
We Are Social’s Guide to Social, Digital and Mobile in Asia (2nd Edition, Oct 2012)
We Are Social’s Guide to Social, Digital, and Mobile in Taiwan, Dec 2011
Socialbakers
comScore Media Metrix