今回は、台湾の広告代理店 達摩媒體股份有限公司のCOOによるコラムの意訳を以下で紹介します。
台湾 ファッション EC 市場 – 成功までの段階と主なEC事業者
ここ数年、多くのファッションEC事業者を観察してきた。規模は小さくてもしっかり稼いでいる事業者がおり、彼らの年間売上は1,000万 ~ 2,000万台湾ドル (3,000万 〜 6,000万円、1台湾ドル = 3円)、従業員数は5 ~ 10人程度だ。
次の段階に移ったEC事業者は、競争の激しい市場ではあっても、コストを抑えながら商品数を増やし、ただ、広告宣伝費は十分に使い売上を伸ばしている。彼らの年間売上は3,000 〜 6,000万台湾ドル (9,000万 〜 1億8,000万円、1台湾ドル = 3円) で従業員数は3倍になり20 〜 30人だ。
売上も3倍になっているが、この段階のEC事業者の利益率は高くなく、先ずは会員数の拡大を目指して広告宣伝費を使い、市場シェアを広げることが最大の目標になっている。
最後の段階に至ったEC事業者は、億を突破したプレーヤーで、Lativ、東京著衣、天母厳選など台湾ECの覇者である。彼らは自社倉庫を持ち、物流と金流の管理を数値化・システム化しており、広告予算の投下も緻密なROI管理を経て行われる。既にVCからの投資も受けており、今後は、IPOなどのより大きな目標に進んでいく。
主な台湾ファッションEC事業者は以下の4つの分野に分けられる。
(左上) OEM事業者
(左下) ベンチャー企業
(右上) プラットフォーム企業
(右下) 外資系企業
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