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2011年のデータですが、台湾現地の雑誌「動腦雜誌」の誌面にて、Yahoo!奇摩 (Yahoo!台湾)とPChomeで台湾EC市場のシェア7割を占めている、と書かれています。数字の根拠、出処は不明ですが、おそらく台湾ECに関わる方の多くが同じような感覚を持っているのではないでしょうか。
Yahoo!は総合的に強く、PChomeは3C (消費者向けデジタルコミュニケーション機器の略) に強いECモールです。
上図は、以前もご紹介しましたが、台湾資策會MICが2010年に実施したアンケート結果です。女性はファッション・アパレル関連商品 (衣服) の購買が多く、男性はパソコン及び周辺機器 (電脳) の購買が多く、それぞれ50%以上の回答を得ています。
おそらく男性の需要の多くはPChomeに流れ、女性のはYahoo!に流れていると考えられます。ただ、Yahoo!の方が断然大規模であることは周知の事実で、今のところYahoo!を脅かすプレイヤーは見当たりません。
上図は、Yahoo!台湾のサービスを利用している25〜44歳女性を対象にしたアンケート結果です。Yahoo!のどのサービスを利用していますか? (パーセンテージから見て、最もよく利用しているサービスを単一回答で聞いていると想定) と聞いているのだと思いますが、アパレル・ファッションECなどターゲットユーザーが合致している場合は参考になるかもしれません。
定番のニュース、メール、検索ときて、オークションとショッピングも30%前後と悪い数字ではないかと思います。
目標族群網路上做什麼 [ ターゲットユーザーのオンライン行動とは? ]
Yahoo!奇摩使用服務Top10 [ Yahoo!台湾利用サービスTop10 ]
1. 新聞 [ ニュース ] : 43.4 %
2. 電子信箱 [ メール ] : 42.3 %
3. 搜尋 [ 検索 ] : 40.8 %
4. 拍賣 [ オークション ] : 31.3 %
5. 知識+ [ 知恵袋・Q&A ] : 30.4 %
6. 購物中心 [ ショッピング ] : 28.8 %
7. 部落格 [ ブログ ] : 26.6 %
8. Messenger [ メッセンジャー ] : 26.3 %
9. 生活+ [ 食・旅行関連、iPeen 愛評網からのコンテンツ提供 ] : 16.9 %
10. 無名網誌 [ Yahoo!が買収したブログサービス ] : 15.2 %
出典 :
動腦雜誌 (2011/5)
台湾資策會MIC
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