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Eコマースで海外の市場へ参入する際に重要になる点として、自社内ではサプライチェーンの最適化による原価 (物流費含む) の低減、対顧客ではその国に合った決済手段の提供、の2点があります。これらは後回しにされることが多々ありますが、ビジネスモデルの確立のためには非常に重要な要素になります。今回は、後者の決済手段の提供に関して台湾に絞って考えてみます。
台湾でのECでよく使われている決済手段
台湾でよく使われる決済手段は以下の通り、クレジットカード、代引き、コンビニ支払い、ATM支払いの4点です。コンビニ支払いは、現地で同じ統一グループが運営するセブンイレブンと統一ヤマトが展開しており、人口当たりのコンビニ数が世界一と言われる台湾においてはポピュラーな決済方法です。
ATM支払いは、まだクレジットカードが日本ほど浸透してない状態での支払い方法としてEコマース黎明期から引き続き利用され続けています。台湾の方に、同じ現金払いの代引きの方がATM支払いよりも楽なのに何故移行しないのか?と質問したところ、以前からの慣れた方法のため使われ続けているのだろうとのことでした。
Eコマースで海外進出する場合、グローバルサイトと現地モール出店と双方で始めるケースが多いですが、グローバルサイトでの決済方法はクレジットカードとPayPalのみということがあります。手数料の問題は確かにありますが、グローバルサイトを後回しにしても先ずは各国のユーザーに合った決済手段に対応するモール出店を優先し機会損失を無くすことが大切ではないかと考えます。
【2012年10月2日追記】
「台湾EC市場で求められる決済方法とは」では、日本のファッションを好きな20代の台湾人女性を対象として、ECでの決済に関して取得したアンケートの結果を掲載していますので、合わせてご参照ください。
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