台湾EC市場で求められる決済方法とは

台湾ECにおける決済手段多様化の重要性について、以前の記事でお話しました。台湾ではクレジットカードは日本ほどは浸透してないものの、アジア諸国の中では所有率は高い方です。ただし、若い世代では当然カードの所有率は落ち …

台湾市場へのEC進出における決済手段多様化の重要性」について、以前の記事でお話しました。台湾ではクレジットカードは日本ほどは浸透してないものの、アジア諸国の中では所有率は高い方です。ただし、若い世代では当然カードの所有率は落ちるため、代替としてのEC黎明期から引き続き利用され続けているATM支払い・銀行振込も決済方法として用意する必要があります。

2011年末の財団法人資訊工業策進会 (台湾経済部の外郭団体) の調査においても、台湾ECで利用する決済方法として、クレジットカード (74.6%) がもっとも多く、次いで、ATM支払い・銀行振込 (52.8%)、ネットバンキング振込 (46.4%)、代引き (37.5%)、コンビニエンスストア決済 (32.8%)と続いています。
※ 上記パーセンテージはすべて複数回答での数字

ただし、年代・性別によっても決済方法の好みは変わると思いますので、上記調査のように広い属性で取得したアンケート回答は参考程度になるかもしれません。

上記結果を見ると、コンビニエンスストア決済の比率が少ないのですが、以前行った複数の台湾20代女性へのヒアリングでは、商品の受取りもコンビニでするため、コンビニエンス決済が圧倒的に支持されていました。実は、台湾では9,000店舗以上のコンビニがあり、一説には、一人口あたりの店舗密度が世界一と言われるほどです。

以下のアンケート回答は2012年9月に実施した、日本のファッションを好きな20代の女性を対象としてアンケートの結果です。このように属性を絞るとコンビニエンスストア決済の利用が多いのは一目瞭然です。質問では、「最も多く利用する」決済方法を単一回答で聞いているため、実際の利用者としては以下の数字よりも多いということになります。

特に若い世代をターゲットとしたファッションECを始める場合、コンビニエンスストア決済の導入は必須と言えそうです。

台湾EC市場で求められる決済方法とは

 

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