台湾の金融グループの一つ富邦集団傘下富邦投顧がまとめた資料の中に、2012年の台灣線上零售商 (台湾オンライン小売り事業者) の手数料収入について纏められた表 (以下ご参照) がありました。
ただ、台湾EC市場規模は2011年で3,583億台湾ドル、BtoC市場に絞っても2,053億台湾ドルと、物販だけとしても上図総計640億台湾ドルと大きくかけ離れており、また、上図にあるLativの40億台湾ドルは同社の2011年の売上だったりするので、そのまま鵜呑みには出来ない情報ですが、各ECプレイヤーの比較としては面白いのではないでしょうか。
Yahoo!台湾とPChomeの収入はほぼ同じで抜きん出ており、この2社で全体の5割弱を占めます。以前、「台湾EC市場の7割はYahoo!とPChomeで占めている」とする情報を紹介しましたが、流通総額でみるともっと寡占状態なのかもしれません。
上図にはありませんが、ファッションECの 東京著衣 の2011年売上が10億台湾ドルなので、ほぼ楽天の手数料収入と同じくらいになっているのではないでしょうか。
出典 : 富邦投顧
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