矢野経済研究所の発表によると、国内スマートフォンコマース市場規模 (物販、サービス、デジタルコンテンツ、アプリを含む) は、2012年で8,450億円、2013年には前年比159.4%の1兆3,469億円に達すると見込んでいます。
スマートフォン経由によるEC化はその後さらに進み、2014年で前年比151.6%の2兆413億円、2015年で前年比130.7%の2兆6,677億円と、2014年以降2兆円を超える市場規模に成長すると予測しています。
デスクトップからスマートフォンへのモバイルシフトが促進
モバイルデバイス経由でのEC利用比率は、分野によるが平均で20%前後、スマートフォンの普及に比例して伸びています。例えば、ファッションECではスマートフォンによる購買比率が、既に30%を超えるサービス事業者も存在しています。
国内EC市場は今後もデスクトップからスマートフォン経由へと堅調に移行するでしょう。
これまであまりインターネットを積極的に使ってこなかったユーザー層もECに参加
スマートフォンの普及によるインパクトの一つとして、これまであまりインターネットを積極的に使ってこなかったユーザー層も、ECでの購買の環境を手に入れることが挙げられます。
サービス事業者は今後ECサイトを構築するにあたって、デスクトップのブラウザ向けだけではなく、スマートフォン向けにも最適化させる必要があります。そして、マートフォン向けのサービスが充実するようになれば、小売分野におけるEC化が一層促進されることになります。
スマートフォン経由でのEC利用経験の多い年代・性別とは
スマートフォン経由でのEC利用経験の比率が最も高かった年代・性別は、20代女性 (74.0%)、次いで、10代女性 (55.0%)、そして、30代男性・女性ともに50.0%でした。
20代女性は、スマートフォン経由でのEC利用について顕著な利用傾向が見られました。
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出典 : 矢野経済研究所