楽天タイランドとタイEC市場の現状

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楽天タイランドとタイEC市場の現状

 

楽天タイランド概要

楽天は2009年にタイ最大のEコマース (EC) モール「TARAD」の株式 67% の取得を含む資本業務提携を締結し、タイ市場へと参入しました。楽天のアジア展開としては、当時、台湾に続いて2カ国目となります。

当初35店舗しかなかった加盟店は、この3年で2,000店舗 (2012年6月末時点) に急増、流通金額・流通量とも前年比で毎月2桁近い伸びで推移しています。2010年から2011年の流通金額は25倍に膨らみ、関係者がタイのEC市場の4割から5割のシェアを抑えたのではないかと感じるほど成長しています。

競合他社は、「サヌック・ドットコム (Sanook.com)」や「We love shopping」、大手百貨店のECサイトなどで、現在、一番売れているのはカテゴリは、レディースファッションです。

 

タイ経済・EC市場

タイは経済成長が著しく、経済成長率は5.5%、失業率は1%切るほどの好景気です。転職や引き抜きは日常茶飯事で、なかなか人材が集まらない状況です。

タイのインターネット人口は全人口の約39%にあたる2,500万人、EC市場も拡大の一途で、約6,000億バーツ (約1兆5,000億円) の市場に急成長しました (出典は不明ですが、2010年の日本のEC市場と比較すると5分の1程度)。

タイ国内で発行されているクレジットカードは現在約1,500万枚で、クレジットカード人口は700 〜 800万人と言われています。カードを持てるのは月収1万5,000バーツ (約4万円) 以上の人ですが、タイでは2012年4月から最低賃金が引き上げられたこともあり、今後クレジットカード人口は上昇傾向にあると思われます。

 

インターネットインフラ

インターネット接続は、ADSL (非対称デジタル加入者線) が中心で回線速度も遅く、停電も頻繁しておりタイの通信事情は決して良くはないです。回線速度は10年前の日本の状況と似ていると言えます。

 

オンライン決済

インターネット上でクレジットカード情報のやりとりをすることへの抵抗感がまだあるため、楽天タイランドは自身の信頼性・安全性を強調するとともに、何かしら問題があれば上限5万バーツ (約13万円) まで保障するというサービスを実施したりしています。この効果もあり現在、楽天タイランドでの決済は、クレジットカード利用が最も多く全体の45%を占めています。

決済の2割ほどは銀行振込やコンビニなどのカウンターサービスが利用されています。タイでの銀行振込の場合、銀行業法上、入金があっても振込人の名前が店舗・モール側では確認できないため、振込人が振込票をFAX送信するなどして突き合わせをする必要があり、利用者・運営社ともに不便な状況にあります。

 

物流

タイ国内で全国をカバーできる配送会社は、国営郵便であるタイポスト1社のみです。配送方法も使い古しの段ボールに無造作に商品が入れられ、ガムテープぐるぐる巻きで届くことが当たり前の状況です。

 

モバイルコマース

当初、PCからのアクセスがほぼ100%でしたが、現在モバイルからのトラフィックが全体の15%程度に拡大しています。楽天タイランドでもモバイル対応の重要性を認識しており、既に今年 (2012年) 7月にスマートフォン対応Ver3をリリースしています。

 

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出典 :
楽天、タイにおいてEC事業参入 TARAD.comと資本業務提携締結 – 楽天
「楽天タイランド」社長が語る成長有望なタイのEコマース事業
 – anngle
タイで拡大する電子商取引市場 楽天タイランドが牽引 – SankeiBiz

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