楽天台湾、成長の鍵を握る3つの分野とは

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楽天台湾、成長の鍵を握る3つの分野とは

Tech in Asia の記事「How Rakuten’s Global Expansion Began With Baby Steps in Taiwan」のサマリーです。

楽天は2008年に初の海外進出として台湾市場に参入しました。楽天台湾は、台湾のセブンイレブンやスターバックス、無印良品を手掛ける統一企業グループとのジョイントベンチャー (楽天日本の出資比率は51%) で運営されており、前年度から50%の伸びが見込まれ、加盟店数2,000店、販売商品数180万アイテム、150万ユーザーを抱える規模まで成長しました。

台湾楽天の総経理である江尻氏によると、今後、楽天台湾が力を入れる分野は3つあり、 それらは、食品、ファッション、そして、電子書籍 (E-Books) です。

食品については、EC (Eコマース) のオペレーションの仕組みづくりが難しいため (商品の鮮度維持など?) 、各ECモールやECサイトが敬遠している分野ですが、楽天日本でのノウハウや台湾現地の食文化の豊かさを考えると、大きなオポチュニティがあるといえます。

ファッション分野、特にレディースファッションについては、現地で圧倒的なシェアを持つYahoo!奇摩のオークションやショッピングモール (楽天式のBtoBtoC型のモール) を見ても、「美人館」、「服飾」というファッション関連のカテゴリが一番左上にあり、そもそも3C (Computers、Communications、Consumer-Electronics) 分野と並んで一番人気のあるカテゴリです。

オークションやECモールでは、日系、韓系など中国製のアパレルが1,000円以下で並び非常に競争の激しい分野ですが、楽天台湾は、自身のユーザーの80%近くが女性ということもあり、相性の良さを感じているようです。2011年末には、ワールド社 (実際はワールド子会社のファッション・コ・ラボ社) と提携し、日本のファッションブランド専門サイト「楽天STYLE VILLAGE」をオープンするなど力を入れています。

電子書籍 (E-Books) については、楽天台湾内での書籍販売もそうですが、株主である統一企業グループが「博客來 (books.com.tw)」を運営しており、既に紙のインターネット書籍販売で大きなシェアを持っています。これらのインフラを使うことで、ハードウェア (Kobo e-reader) が上手く浸透すれば大きな成果が見込まれる分野です。

台湾での楽天はまだまだ「知名度が低い」というのが、日本で聞いていたことですが、実際に台湾現地で聞いてみると、確かに、Yahoo!奇摩や PC Home などの大手には総合的に劣りますが、女性向けの分野では少しずつ名前が知られて来ています。

とはいえ、露天 や PayEasy など若い女性に強いECモールは既に存在するため、ファッションカテゴリでの躍進は正直難しいです。食品と電子書籍の分野で競争優位性を保っていけるかどうかが、今後の成長の鍵になるのではないでしょうか。

 

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出典 :  How Rakuten’s Global Expansion Began With Baby Steps in Taiwan

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