「シンガポールEC決済はカードと銀行振込が必須、越境ECはPayPalも」では、シンガポールにおけるEコマースでの主な決済方法について説明をしました。
Payvisionの調査レポート「Cross-Border eCommerce in Asian Markets: Singapore and Malaysia」によると、マレーシアにおけるEC決済については、国内ECではクレジットカード、銀行振込みと代金引換 (COD)、越境ECではクレジットカードとPayPalが主にユーザーが好んで使っている決済方法とあり、シンガポールとほぼ同じ状況です。
次に、マレーシアの主なECサイトやECモールでは実際にどのような決済方法を提供しているのでしょうか。以下が2013年11月時点での各サイトの対応状況です。
上部略称は右記のとおりです。
AA = AirAsia、GSC = Golden Screen Cinemas、LZ = Lazada、ZR = Zalora、IPM = ipmart.com、
SB = Superbuy、PL = Poplook.com、RT = Rakuten、GP = Groupon、LS = LivingSocial
各サイトがどのようなサービスかについては「マレーシアのECサイト・プラットフォームをカテゴリ別に網羅」を参照ください。
上グラフは、各決済方法が実際にいくつの上記ECサイト・モールで提供されているか (「Yes」の数) を単純にまとめたものです。
前述のマレーシアEコマースでユーザーに使われている決済方法の傾向とよく似ています。オンラインバンキング・銀行振込み (ATM支払い含む) とクレジットカードは、マレーシアのECサイトとしては必ず提供しなければならない決済方法でしょう。
ただ、シンガポールよりもニーズの高かった代金引換 (COD) が2社しか対応していないというのは気になるところです。物流会社に支払う手数料の高さなど、あまりECサイト側では扱いたがらない理由があるのかもしれません。
比較的多くの決済方法を用意している Lazada と ZALORA の現時点での決済画面は以下の通りです。代金引換 (COD / Cash on Delivery) に対応しているのはロケットインターネットが出資しているこの2社になります。
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出典 :
Cross-border e-commerce in Singapore and Malaysia – ecommerce.milo
What payment methods should you accept as an online merchant? – ecommerce.milo