シンガポール発の位置情報ベースのフリマアプリ「Duriana」とは

日本では既に競争の激しいフリマアプリですが、シンガポールでもその先の東南アジアが巨大市場となると見込んで、モバイルアプリベースでのCtoCマーケットプレイス事業を始める企業が出てきはじめています。Durianaは …

シンガポール発の位置情報ベースのフリマアプリ「Duriana」とは

日本では既に競争の激しいフリマアプリですが、シンガポールでもその先の東南アジアが巨大市場となると見込んで、モバイルアプリベースでのCtoCマーケットプレイス事業を始める企業が出てきはじめています。

Durianaは2013年10月にシンガポールで設立された比較的新しい企業で、まさにCtoCのマーケットプレイスをつくりだすフリマアプリです。2013年12月にはDealguru、Alps Ventures、iBuyより80万USドル (約8,200万円) の資金を調達しています。

この分野で競合にあたるCarousellは2012年からサービスを始めており、同時期の2013年11月に、Golden Gate Ventures、500 Startups、Darius Cheung、Danny Oei Wirianto、楽天よりDurianaと同額の80万USドルを調達しています。

 

日本のフリマアプリとの違いとは

日本のフリマアプリとの違いの一つとして、Durianaでは掲載されている商品の位置情報を見ることができます。

何故そのような情報が必要かというと、基本的に商品の受け渡しは直接会うことが前提だからです。シンガポールのような狭い国であれば、それほどユーザーに負担をかけることも無いでしょう。

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もう一つのわかりやすい違いとしては、価格交渉が基本だという点です。

もちろん、日本のフリマアプリでも交渉は行われているとは思いますが、シンガポールでは、競合のCarousellもそうなのですが、購入ボタンを押すと当たり前のように交渉画面 (いくらで買います、という意思表示ができる画面) に遷移します。

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東南アジア市場進出のタイミング

THE BRIDGEにあるDuriana創業者へのインタビューでは、「しばらくは他の地域に拡大することはしない」とありますが、既にブラウザ上には、インドネシア、マレーシア、フィリピンのユーザー向けにSMS経由でアプリダウンロードを促す機能があります。

実際にマレーシア (ジョホールバル) でもある程度近くの商品は出てきますし、クアラルンプールなどの交通機関の発達した都市であれば、シンガポールと同様このモデルで問題は無さそうです。

ただし、現時点では、CtoCマーケットプレイス事業の課題はまだまだ解決されていません。重要な機能である決済や物流はまだ手付かずの状態です。どのようなモデルとしてサービスを組み立てていくのかにもよりますが、これらをシンガポール向けにしっかりとテストしてからでも遅くはないのではと考えます。

 

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出典 :
モバイル位置情報ベースのP2Pマーケットプレイスアプリ「Duriana」が登場 – THE BRIDGE
Duriana – CrunchBase Profile
Carousell – CrunchBase Profile