2016年にはインターネットユーザー数1億人を超える見込み
eMarketerの調査によると、インドネシアのインターネット普及率 (Internet user penetration) は今年2013年には29.0%となり、インターネットユーザー数は7,270万人となると予想されています。今後も堅調に伸び続け2016年には普及率39.8%で1億人を超える見込みです。
日本のインターネットユーザー数は2011年末で約9,600万人 (総務省)で、今後大きな伸びは期待できないことを考えると、2016年にはユーザー数でインドネシアが日本を上回る可能性があります。
※ 上記eMarketerが対象としている「インターネットユーザー」とは、年齢層やアクセスした場所、デバイスの種類には関係なく、月に最低1度はインターネットを利用する個人、を指します。
ブロードバンド回線やスマートフォンの普及はこれから
インドネシアのブロードバンド回線の普及率はまだ1.6%ほどで、普及していない理由はシンプルにまだ利用金額が高いからのようです。
スマートフォンユーザーの増加については、著しいものがありますが、2013年で全携帯電話ユーザーの24%とまだ伸びしろがあります。
上記2013年のインターネット普及率は29.0%とありますが、スマートフォンの普及率は同年で15.4%のため、インターネットを利用するユーザーの半数以上が、スマートフォンをPCと併用もしくは単体でインターネットにアクセスしていることになるでしょう。
これらスマートフォン関連の数字は流動的で、中国製の比較的低価格のアンドロイドスマートフォンが一気に普及率を上げる可能性もあります。
MarkPlus Insightの調査によると、インドネシアのインターネットユーザーの9割以上が都市部での利用とあります。理由は書いていませんが、島嶼国であるためインターネットインフラが地方まで行き届いていないか、都市部と地方の格差の問題か、また、インターネットカフェの立地なのか、興味深いデータです。
ジャカルタだけでも1千万人ほどの人口があり、この周辺地域に絞ってみれば、物流や決済、スマートフォン普及率など、全国平均とはまた違った見え方になるかもしれません。
【2013年4月26日 追記】
「ファッションEC ZALORA がインドネシアで即日配送とリワードを開始」にて、ZALORA はジャカルタ内のCentral Business District (CBD) エリアへの配送であれば、一部商品に限られますが即日配達をしているようです。一般的に物流インフラが弱いと思われがちなインドネシアですが、エリアを絞ることで違った側面が見えてきました。
出典 : In Indonesia, a New Digital Class Emerges – eMarketer