Startup AsiaでのEコマースセッション – 東南アジアECの現状

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Startup AsiaでのEコマースセッション - 東南アジアECの現状

 

5月7日、8日に開催されたアジア最大級のテックイベントStartup Asia 2014にて、「Discussion: E-commerce Giants In Southeast Asia」と題して東南アジアのEコマースについてのセッションが持たれました。

パネリストは、アジアを代表する文字通りECの巨人、Qoo10 Singapore、Taobao International Business、Zalora Group、Rakuten Venturesの4社から選ばれていますが、とくにZALORA の話が印象的でした。

以下にて、セッションでのトークの意訳 (ZALORA が中心となりますが) と所感を交えて、東南アジアでのECの現状について書きたいと思います。

 

ここ数年東南アジアのECインフラは確実に変化してきている

ECインフラといえばPaymentとLogisticsですが、この2点が改善してきているようです。まずクレジットカード支払いの心理的なハードル下がってきているのでは、という意見がありました。

クレジットカードが普及していない国では、Cash On Delivery (代金引換え支払い、以下COD) を進めることで、ユーザーが特別な決済方法に対応しなくてもよいようにしているようです。

実際、ZALORA や同じロケットインターネットが出資しているAmazonクローンのLazadaもシンガポールやマレーシアでは、チェックアウト画面での決済方法選択のデフォルトがCODになっています。

また、Logisticsについては、とくにセッション内では詳細についての話はありませんでしたが、「ファッションEC ZALORA がインドネシアで即日配送とリワードを開始」にある通り、昨年 ZALORA はジャカルタのCentral Business Districtエリアで翌日配送を始めています。

利用するデバイスのインフラも変化しています。やはり、モバイルデバイスの台頭は皆が認めるところのようです。

 

東南アジアでのクロスリスティングはまだハードルが高い

東南アジアでは、それぞれの国での決済・物流などの対応はローカルに徹しないと成功しませんが、同時にリージョナル (東南アジア地域全体) で考えることで事業機会が広がっていきます。

しかし、リージョナルの考えに基いたCross Listing (多国間で同じ商品を展開すること) については、税関 / カスタムの問題が大きいといいます。

ZALORAは昨年200億円以上を調達していますが、その目的の一つとして、自社ブランドである EZRA への投資が挙げられています。ZALORAは基本的に各国でそれぞれ別のブランドと提携してそれらの商品を販売していましたが (つまり、国毎に商品が違うということ)、EZRA については同じ商品を多国間で展開します。

また、メジャーなファストファッションブランドMANGOの商品についても、同様にCross Listingしています。これらはこれまでに無かった試みで、東南アジアリージョナルでの物流最適化という目的に着実に進んでいるという印象です。

1年前の状況については「ファッションEC事例「 ZALORA 」 – アジア8カ国の商品価格帯」を参照ください。

 

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