今回ご紹介する「myDress」は、ドレス (ワンピース) を商品の主体とした台湾のファッション・アパレル小売店でECサイトも運営しています。 ECは独自ドメインサイトの他にYahoo!奇摩超級商城などECモールにも …
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myDress とは
今回ご紹介する「myDress」は、ドレス (ワンピース) を商品の主体とした台湾のファッション・アパレル小売店でECサイトも運営しています。
ECは独自ドメインサイトの他に Yahoo!奇摩超級商城などECモールにも出店しています。「台湾アパレル・ファッションEC事例 – lativ、東京著衣」で紹介した’東京著衣’のようないかにも台湾の若い女性に向けたファッションECというよりも、30代以上も意識した少し落ち着いた雰囲気です (以下の画面のように、それでも中華圏独特の色使いはありますが)。
ボリュームゾーンの価格帯は約3,000円前後と、1,000円ちょっとでだいたい買えてしまう東京著衣よりも比較的高価な品揃えです。
myDress ウェブサイト mydress.com.tw

商品価格帯としては、日本の通販系のファションECの商品と競合するようなところですが、ターゲットとなる台湾の20代後半〜40代女性からすると、高過ぎず安過ぎず、夜市や1,000円ほどがボリュームゾーンのECの商品では物足りず、もう少しランクの上の商品を求めて訪問するサイトだと感じます。
このようなターゲットユーザーへのアプローチについて、myDressはFacebookの活用に積極的です。現在のFacebookページのファン数は約30万人で、東京著衣 (15万人) よりも多く、ファッションEC最大手のlativ (47万人) よりは少ないものの、台湾では比較的多いファン数を保有しています。
Facebookアカウントとひも付けた会員登録 (ソーシャルログイン登録) で300元 (約1,000円) のクーポンを提供 (以下の画面をご参照ください) するなどの施策も恒常的に行なっています。
myDress ウェブサイト mydress.com.tw

さて、以下より、myDress の Facebook活用事例について見ていきたいと思いますが、本事例は、Facebook台湾の広告総代理店である、台湾 cacaFly (カカフライ) 社より提供いただいたFacebookを活用した事例を翻訳した内容になります。
Facebook活用事例 – myDress
目的 :
- ブランド認知度の向上とFacebookページのファン増加
- ECサイトへの新規登録者数とトラフィックの増加
- 広告投資や実店舗誘導ディスカウントプロモーションのROI改善
施策 :
- Facebookページへ投稿するコンテンツをファンが望むようなコンテンツに改善
- どのような内容をFacebookページに投稿すると反応が良いかを徹底的に検証
- 新商品をFacebookページに掲載し、好きな商品に投票させるなどコミュニケーションを図る
- Facebook広告も同タイミングで配信し、ファンの友達へのアプローチを強化するなど投稿したコンテンツを効率良く拡散
- Facebookページ限定プロモーションとして、クーポン (Facebook Offer) を発行
結果 :
- 5日間で140万人 (台湾Facebookユーザーの約10人に1人) にFacebook広告がリーチ
- 独自ドメインサイトの売上の9割がFacebook経由
- 8,257人がクーポン (Facebook Offer) を獲得、投資に対するリターンが15倍
- Facebook広告投資に対するリターンは、リスティング広告の2倍
- Facebook経由のユーザーの成約率がリスティング広告の4~6倍
- サイトトラフィックが29%向上、新規登録者数が25%向上
myDress Facebookページ

Facebookページの盛り上がりもそうですが、クーポンによる実店舗への誘導も相まって売上への寄与は大きかったようです。
ECサイトへの誘導数も多く、リスティング広告との比較で広告投資効率が数倍良いというのも、大手のアフィリエイト広告ネットワークが無く、これまでリステイング広告が最も効率的だと思われてきた台湾では、Facebookの活用方法について大きなインパクトがあったのではないでしょうか。
出典 : 台湾 cacaFly 社提供 Facebook 活用事例 Nov 2012