2014年世界モバイル広告市場は大幅上昇 – 流れはFacebookに

eMarketerの試算によると、2013年に105.0%と2倍以上増加した全世界のモバイル広告市場は、2014年も引き続き75.1%と高い伸び率を記録し約315億ドルとなると予想されています。これは2014年の …

 

eMarketerの試算によると、2013年に105.0%と2倍以上増加した全世界のモバイル広告市場は、2014年も引き続き75.1%と高い伸び率を維持し約315億ドルとなると予想されています。これは2014年の全インターネット広告市場の1/4ほどになります。

2014年世界モバイル広告市場は大幅上昇 - 流れはFacebookに 1

以下のグラフは、「世界モバイル広告市場シェア過半を占めるGoogle、2位はFacebook」にある2013年6月のeMarketerの予想です。

世界モバイル広告市場シェア過半を占めるGoogle、2位はFacebook 1

そして、以下のグラフは、上記から9ヶ月後の2014年3月の同社予想になります。

2014年世界モバイル広告市場は大幅上昇 - 流れはFacebookに 2

9ヶ月経った後の違いとしては、2013年予想でGoogleのシェアが55.97%から49.3%と7ポイントほど減少し、Facebookが12.90%から17.5%と4.5%シェアが増加しています。

次に、2014年予想の前年比をみると、Googleはシェアをさらに前年比2.5%落とし、Facebookは約4%上げています。

GoogleとFacebook以外のシェアは引き続き1桁前半であることを考えると、現状の見方として、流れは完全にFacebookへと移っているといえるでしょう。2011年にはゼロだったFacebookのモバイル広告のシェアが3年で2割を超えると予想されることは驚くべきことです。

未だGoogleが市場の半分近くを独占している状況ですが、3年後にはシェアが大きく変わっているかもしれません。

 

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出典 :  Driven by Facebook and Google, Mobile Ad Market Soars 105% in 2013 – eMarketer

 

アジアにおけるFacebook会員数推移 (2014年1月時点)

定点観測をしているアジア10ヶ国のFacebook会員数の推移について更新しました。以下の表は、各国の人口(世界銀行より)とFacebook会員数(Facebookより)を比較した表です。前回からの数値取得方法の …


定点観測をしているアジア10ヶ国のFacebook会員数の推移について更新しました。以下の表は、各国の人口 (世界銀行より) とFacebook会員数 (Facebookより) を比較した表です。

前回からの数値取得方法の変化としては、人口の取得をジェトロから世界銀行にしました。理由はジェトロにある人口の年数 (2010 〜 2013年) にばらつきが出てきたためです。Facebook会員数は、引き続きFacebookのウェブサイトで確認できる各国の広告配信可能数 (Audience) から数値を取得しています。

アジアにおけるFacebook会員数推移 (2014年1月時点) 1

 

インドネシア、フィリピン

Facebook会員数の増加率は微増ですが、引き続き堅調に推移しています。

 

タイ

人口に対するFacebook会員数の比率が35%ほどで増加が止まりました。定点観測をしている人口5,000万人以上の国で比率が50%を超えるケースがまだ無いため、ここで止まってしまうのかまだ伸びるのか気になるところです。

 

日本

前回から人口に対するFacebook会員数の比率に変化がありません。人口が多いためか調査した10カ国の中では最低の浸透率です。

 

ベトナム

Facebook会員数の増加率が下がってきているものの、前回同様、定点観測している国の中では増加率が一番高い国です。タイと同様に35%あたりで止まるのか、まだまだ伸びるのか、アジアでは一番Facebookが盛り上がっているだろう国です。

 

韓国

微増ではありますがFacebook会員数の増加率は止まっていません。

 

マレーシア、台湾、香港、シンガポール

人口に対するFacebook会員数比率が5割を超えると、ほぼ横這いもしくは微減する可能性がありますが、確実にFacebookが浸透している国々になります。

 

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出典 :  世界銀行、Facebook Ads Manager

アジアにおけるFacebook会員数推移 (2013年8月時点)

アジアにおけるFacebook会員数の推移について、前回の集計からおおよそ半年経過したので更新したいと思います。前回からの変化としては、調査した10カ国の合計Facebook会員数の増加率がほぼ40%と大きく伸び …


アジアにおけるFacebook会員数の推移について、定期的に数値を取得していますが、前回の集計からおおよそ半年経過したので更新したいと思います。

以下の表は、各国の人口、Facebook会員数、1人口当り名目GDPを比較した表です。前回からの変化としては、調査した10カ国の合計Facebook会員数の増加率がほぼ40%と大きく伸びたことです。

前回まではFacebook会員数をSocialbakersより取得していましたが、数値の取得が有料となったため、今回よりFacebookのウェブサイトで確認できる各国の広告配信可能数を元に数値を取得しています。

Facebook会員数は、「アジアにおけるFacebook会員数推移 (2014年1月時点)」を参照ください。

アジアにおけるFacebook会員数推移 (2013年8月時点)

 

インドネシア、タイ

Facebook会員数の増加率も人口に対する浸透率も、引き続きゆっくりですが堅調に推移しています。

 

フィリピン

Facebook会員数の増加率は前回と同様に低調です。人口に対するFacebook会員の浸透率がまだ3割ほどであるのに、増加率が低いままというのは、何か問題点がありそうです。

 

日本

前回の計測では完全に伸びが止まっていましたが、今回はベトナムに次いで2番めに高いFacebook会員数の増加率になっています。まだ人口に対する比率は2割にもなっておらず、調査した10カ国の中では最低の浸透率です。

 

マレーシア、台湾、香港、シンガポール

当該4カ国は、いずれも人口に対するFacebook会員の比率が5割以上と高いのですが、Facebook会員数はほぼ横這い状態です。確実にFacebookが浸透しており、ビジネスにも多いに活用できる国です。

 

ベトナム

今回の計測で70%近い伸びで1番高い増加率になっており、前回から引き続きFacebook会員数の増加率の高い国です。9,000万人近い人口に対してまだ2割程度の浸透率のため、潜在力がきわめて高い国です。

 

韓国

前回の計測では、Facebook会員数が5%減と大きく数を下げたのですが、今回は1,000万人まで4割以上伸びました。

 

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出典 :  ジェトロ、Facebook

台湾ファッションECサイト「myDress」のFacebook活用事例

今回ご紹介する「myDress」は、ドレス (ワンピース) を商品の主体とした台湾のファッション・アパレル小売店でECサイトも運営しています。 ECは独自ドメインサイトの他にYahoo!奇摩超級商城などECモールにも …

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mydress

 

myDress とは

今回ご紹介する「myDress」は、ドレス (ワンピース) を商品の主体とした台湾のファッション・アパレル小売店でECサイトも運営しています。

ECは独自ドメインサイトの他に Yahoo!奇摩超級商城などECモールにも出店しています。「台湾アパレル・ファッションEC事例 – lativ、東京著衣」で紹介した’東京著衣’のようないかにも台湾の若い女性に向けたファッションECというよりも、30代以上も意識した少し落ち着いた雰囲気です (以下の画面のように、それでも中華圏独特の色使いはありますが)。

ボリュームゾーンの価格帯は約3,000円前後と、1,000円ちょっとでだいたい買えてしまう東京著衣よりも比較的高価な品揃えです。

 

myDress ウェブサイト mydress.com.tw
台湾ファッションECサイト myDress のFacebook活用事例 1

 

商品価格帯としては、日本の通販系のファションECの商品と競合するようなところですが、ターゲットとなる台湾の20代後半〜40代女性からすると、高過ぎず安過ぎず、夜市や1,000円ほどがボリュームゾーンのECの商品では物足りず、もう少しランクの上の商品を求めて訪問するサイトだと感じます。

このようなターゲットユーザーへのアプローチについて、myDressはFacebookの活用に積極的です。現在のFacebookページのファン数は約30万人で、東京著衣 (15万人) よりも多く、ファッションEC最大手のlativ (47万人) よりは少ないものの、台湾では比較的多いファン数を保有しています。

Facebookアカウントとひも付けた会員登録 (ソーシャルログイン登録) で300元 (約1,000円) のクーポンを提供 (以下の画面をご参照ください) するなどの施策も恒常的に行なっています。

 

myDress ウェブサイト mydress.com.tw
台湾ファッションECサイト myDress のFacebook活用事例 2

 

さて、以下より、myDress の Facebook活用事例について見ていきたいと思いますが、本事例は、Facebook台湾の広告総代理店である、台湾 cacaFly (カカフライ) 社より提供いただいたFacebookを活用した事例を翻訳した内容になります。

 

Facebook活用事例 – myDress

目的 :

  1. ブランド認知度の向上とFacebookページのファン増加
  2. ECサイトへの新規登録者数とトラフィックの増加
  3. 広告投資や実店舗誘導ディスカウントプロモーションのROI改善

 

施策 :

  • Facebookページへ投稿するコンテンツをファンが望むようなコンテンツに改善
  • どのような内容をFacebookページに投稿すると反応が良いかを徹底的に検証
  • 新商品をFacebookページに掲載し、好きな商品に投票させるなどコミュニケーションを図る
  • Facebook広告も同タイミングで配信し、ファンの友達へのアプローチを強化するなど投稿したコンテンツを効率良く拡散
  • Facebookページ限定プロモーションとして、クーポン (Facebook Offer) を発行

 

結果 :

  • 5日間で140万人 (台湾Facebookユーザーの約10人に1人) にFacebook広告がリーチ
  • 独自ドメインサイトの売上の9割がFacebook経由
  • 8,257人がクーポン (Facebook Offer) を獲得、投資に対するリターンが15倍
  • Facebook広告投資に対するリターンは、リスティング広告の2倍
  • Facebook経由のユーザーの成約率がリスティング広告の4~6倍
  • サイトトラフィックが29%向上、新規登録者数が25%向上

 

myDress Facebookページ
台湾ファッションECサイト myDress のFacebook活用事例 3

 

Facebookページの盛り上がりもそうですが、クーポンによる実店舗への誘導も相まって売上への寄与は大きかったようです。

ECサイトへの誘導数も多く、リスティング広告との比較で広告投資効率が数倍良いというのも、大手のアフィリエイト広告ネットワークが無く、これまでリステイング広告が最も効率的だと思われてきた台湾では、Facebookの活用方法について大きなインパクトがあったのではないでしょうか。

 

出典 :  台湾 cacaFly 社提供 Facebook 活用事例 Nov 2012

20~40代の台湾人有職者の95%以上がFacebookを利用

台湾メディア中時電子報の調査によると、台湾国内25~49才のSNSを利用する有職者の95%以上がFacebookを使っています。「台湾 SNS」にもある通り、 2012年10月時点で台湾のSNS全体の利用者数は約 …

台湾メディア中時電子報の調査によると、台湾国内25~49才のSNSを利用する有職者の95%以上がFacebookを使っています。

20~40代の台湾人有職者の95%以上がFacebookを利用

台湾ソーシャルメディアSNS利用ユーザー数・普及率」にもある通り、 2012年10月時点で台湾のSNS全体の利用者数は約1,294万人ですが、本日7月24日時点での台湾のFacebook登録者数は約1,500万人 (Facebook広告配信数より算出) と、SNS全体の利用者を大きく超えています。

人口1,000万人以上の国に絞った場合、おそらく、台湾はFacebookの普及率が世界で最大の国ではないでしょうか。

 

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出典 :  逾95%上班族 愛用臉書 – 中時電子報