Googleがリサーチ会社Ipsosなどと共同で提供している、世界のスマートフォン利用状況に関するデータ「Our Mobile Planet」に、2013年のデータが追加されました。
Our Mobile Planet で取得できる東アジア・東南アジアの各国は、中国、台湾、日本、韓国、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアになります。
以下では、上記11カ国におけるスマートフォンコマース事情として、スマートフォン普及率、スマートフォンEC利用率、そして、スマートフォン決済について、Our Mobile Planetの2013年のデータ・グラフを元に説明していきたいと思います。
スマートフォン普及率
上記11カ国で2013年のスマートフォン普及率を比較したグラフが以下になります。各国の人口をベースにスマートフォン所有者の率を算出しています。
普及率が高い国から、韓国 73%、シンガポール 72%、香港 63%、台湾 51%、中国 47% と続きます。
アジアの中では、人口の少ないシンガポールと香港が上位になる傾向ではありますが、人口1,000万人以上の国に絞ると、韓国、台湾、中国の3カ国がある程度の規模でスマートフォンが浸透している国と言えるでしょう。
スマートフォンEC利用率
次に、スマートフォン所有者をベースとして、これまでスマートフォンからの商品購入の経験があるかどうかについての調査ですが、中国 (73%) が大きく差を付けて1位となり、次いで、ベトナム (60%) 、インドネシア (57%) 、韓国 (56%) と続きます。
ベトナム、インドネシアは普及率自体がそこまで高くないため影響力は限定的ですが、中国と韓国はスマートフォン普及率・スマートフォンEC利用率が両方ともに高く、「モバイルコマースをリードするのは中国と韓国 – 普及率は55%」にもある通り、アジアのスマートフォンコマースの先頭に立つ国であると言えるでしょう
スマートフォン決済 – クレジットカード利用率・PayPal利用率
同じくスマートフォン所有者をベースとして、スマートフォンで使用した決済方法についての調査ですが、クレジットカード/デビットカードの利用率は、シンガポール、台湾、日本、韓国、香港で高い結果となりました。
PayPal利用率については全体的にクレジットカードよりも低く、シンガポールと香港が比較的高い結果となっています。シンガポールと香港でのECについては、クレジットカードとPayPalの決済方法だけでも問題はなさそうです。
クレジットカード決済が浸透していない国としては、ベトナム、インドネシア、中国がワースト3ですが、ベトナムとインドネシアはクレジットカードが普及していないことが予想されますが、中国に関してはAlipayなどの独自の決済方法が主流になっていると予想されます。
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出典 : Our Mobile Planet