インドネシアにおけるアフィリエイトプログラムの可能性

LINEで送る
Pocket

インドネシアにおけるアフィリエイトプログラムの可能性 1

先月9月だけでインドネシア市場に日系のアフィリエイトプログラム (CPA広告) プラットフォーマーが2社参入しました。1社はアドウェイズでサービス名が SmartDriver 、もう1社はインタースペースでサービス名が AccessTrade です。

参入するタイミングがなぜこれだけ似通ったか理由は分かりませんが、この時期にインドネシア市場に参入する理由はひとえに強い経済成長を見越しているからと言えるでしょう。McKinsey のレポートでは、 インドネシア経済は2030年にはイギリスやドイツを超えて世界第7位まで成長することが予想されています。また、DailySocialとVeritransのレポート (リンク先はPDFファイル) では、2011年から2015年でEC市場規模が10倍以上になると考えられています。

アフィリエイトプログラム事業は、決済事業と似ていて、ある程度広がると一気に無くなることがない代わりに薄利多売のため相当の取引数に広げないと事業として成り立ちません。CPA広告としては、スマートフォンアプリのインストールでいくらといったことも含まれますが、やはりオフラインの物販の市場をオンライン (Eコマース) に持ってくることがもっとも取引数の増加にインパクトを与えるのではないかと思います。インドネシアはその土壌ができつつあります。

ただし、現時点で、インドネシアEC市場の最大の問題点は、決済がオンラインで完結しない取引がまだまだ多くあることです。銀行振込がEC決済の主流であり、クレジットカード普及率は3%ほどです (それでも人口が多いためクレジットカードホルダー数は780万人と隣国シンガポールの総人口を超える規模があります)。

銀行振込はオンライン・オフライン含めて購入完了までのステップが多く、スムーズな取引の障害になることもそうですが、アフィリエイトプログラム事業者にとっては、CPA広告の支払い対象者を自動でトラッキングすることが難しい、という別の問題にもつながります。

その他にも、インドネシアのB2C、C2C EC事業者の大手には Bhinneka.Com、blibli.com、Lazada、Zalora、Tokopedia などがあり、既に自前のアフィリエイトプログラムを押し進めているサービスもあったりと、まったくのブルーオーションというわけではありません。

日本のようなある程度の事業規模の独自ドメインEC、特にオフラインでも実績のあるECが数多くある市場では、自然とアフィリエイトプログラムが使われ始めると思いますが、まだまだインドネシアはそのような状況ではありません。今後はおそらく、上記のような大手のEC事業者とうまくパートナー関係となり市場を広げていくことが予想されます。

どのような進め方にしても、当該2社の市場参入は、東南アジアの雄であるインドネシアのEC市場を拡大させることに貢献するであろうと強く感じられるのでおおいに歓迎したいと思います。

 

出典 :
2 Japanese companies launch affiliate platforms in Indonesia – Tech in Asia
Why Indonesia is an Upcoming Tech Market That Can’t be Ignored – Tech in Asia

LINEで送る
Pocket

Comments

comments